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入院中のコロナ患者の回復、そして退院を早める鍼灸、漢方治療。中国からの最新レポート

Posted by 鍼灸ニュース on Jun 19, 2020 7:00:00 AM

今回はコロナウィルスに罹患し入院中の患者に対し、鍼灸、漢方治療を行なった中国の最新レポートをツボ付きでご紹介いたします。

コロナウイルスの感染は世界的にピークを超えつつあるとはいえ、まだまだ第二波が懸念されていたり、気を許すことのできない現状が続いています。

この記事を書いている2020616日時点で

世界の感染者数 769万人、死者42.8万人

日本の感染者数 17千人、死者 925

となっており今後ワクチンが開発されるまで、コロナ前のような世界が戻ることは難しいとされています。

そしてそのワクチンの開発には最低でも今年いっぱいかかるとされており、今後もコロナに対する感染予防、重症化を防ぐ努力が必要になってくると思われます。

 

今回コロナウイルス罹患患者に対して、鍼灸、漢方治療を行なった中国の最新のレポートが発表されました。

中国の上海伝統医学大学付属病院によるコロナウィルスの鍼灸治療に関する情報をお伝えします。

 

Acupuncture Results For COVID-19 (coronavirus) Treatment

 

〜〜〜〜〜

岳陽統合医学病院(上海伝統医学大学付属病院)の研究者たちは、COVID-19の治療における鍼と漢方薬をテストしました。この中国国家自然科学財団(NSFC)の助成を受けた研究の結果は、中国の鍼灸ジャーナルで発表されました。

 

鍼灸、漢方は、COVID-19(コロナウイルス)の治療に効果的です。研究者らは、鍼治療と漢方薬がCOVID-19の患者に退院に重要な役割をもたらすと判断しました。別の独立した臨床試験では、灸によりCOVID-19患者の下痢が緩和されました。

 

武漢雷山山病院の合計33人の患者が研究に参加しました。

研究のすべての患者は、2020年2月から3月までPCR検査によりCOVID-19と診断されました。8人の男性と25人の女性がいました。平均年齢は59.4歳でした。合計28人の患者が中程度のCOVID-19と診断され、5人が重度のCOVID-19と診断されました。以下の退院基準が適用されました

 

・3日以上体温が正常に戻った

・呼吸器症状が大幅に改善した

・肺画像検査の結果は、急性滲出性炎症の有意な再吸収を示した

・PCRテストの結果が2回連続して陰性であった(サンプリング間隔が少なくとも24時間離れている)

 

治療後、33人の患者全員が治癒、退院し、平均在院日数は9.24(±5.57)日でした。

そのうち、28件の中程度の症例の平均在院日数は7.04(±1.71)日でした。重症の5例の平均在院日数は21.60(±2.07)日でした。中等度、重症の患者、共に退院率は100%でした。

関連する症状(緊張、胸痛、疲労、パニック、不安、食欲不振、不眠症など)が大幅に改善されました。さらに、鍼治療と漢方は深刻な副作用を引き起こしませんでした。この調査で選択された主なツボは次のとおりです。

LU7列欠

LI4合谷

PC6内関

LI11曲池

ST36足三里

不眠症の患者のために、次のツボも追加されました

BL62申脈

 

—中医学的な取穴法、刺入に用いた鍼の情報、テクニック、漢方部分について割愛—

 

 中国の鍼灸ジャーナルに発表された別の調査でも同様の結果が得られました。研究者らは灸がCOVID-19患者の下痢の緩和に効果的であると判断しました。

ツボは中医学的診断のもと選択されました。

脾臓に侵入する湿、寒のために、以下の経穴が選択されました

ST36足三里

ST40豊隆

脾臓と胃の冷えに対して、次の経穴が選択されました

ST36足三里

CV12中脘

腎の陽気を補う治療として、以下の経穴が選択されました

GV4命門

CV4関元

肝気停滞の場合、次の経穴が選択されました

LV14期門

LV3太衝

すべての患者は、上記のツボで直径1.8 cm、長さ20 cmの棒灸で行いました。

両側の経穴を治療し、各経穴に20分治療しました。灸治療は1日2回、7日間を1コースとしました。

灸は97.2%の合計有効率と69.4%の完全な回復率を示しました。

 

上記のデータを考慮して鍼灸、および漢方薬は、COVID-19治療の治療オプションとして推奨されています。

 

〜〜〜〜〜

 

 ここでは割愛しましたがどのように中医学的に診断し、そのツボを使うに至った背景、そしてどのような鍼を用い、どのようなテクニックで刺鍼したかも細かく記載されておりますので、ぜひ一度オリジナルのレポートもお読みいただけたらと思います。

中国ではこのように財団や国の予算を使って鍼灸治療、漢方治療がどのようにコロナ患者に対して有効であるか、積極的に研究が進められています。

残念ながら日本ではこのような研究はほとんどされておらず、医療チームの一員として鍼灸師が関われるのは、医療に携わる最前線の人たちの体のケアをするのが精一杯といった現状です。

それもとても立派なことではありますが、本当であれば西洋医学で確立した治療方法が無い疾患に対して、うまく併用していける鍼灸や漢方の強みと言われています。

その強みを生かし、今後重症化予防の観点からも鍼灸治療が普及しいくことを願っております。

 

https://www.healthcmi.com/Acupuncture-Continuing-Education-News/2023-acupuncture-results-for-covid-19-coronavirus-treatment

 

りょうたくん

written by 村中僚太(鍼灸師・ケアマネージャー)
 国立大学法人筑波技術大学卒後、臨床研修卒。「医道の日本」、全日本鍼灸学会誌等へ論文を掲載。英国SPA会社Steinerにて豪華客船鍼灸師として勤務、優秀なクルーに送られる「Moment that matter]受賞。5年で約4,000人の治療を担当。 訪れた国は50以上、200都市を超える。 現在はジョージアにて「日本鍼灸を海外へ」をテーマに鍼灸院を開業。

Topics: 鍼灸, 治療, コロナウイルス

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