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鍼治療によって便秘が解消。海外の最新レポートよりツボを交えて解説

Posted by 鍼灸ニュース on Mar 12, 2021 7:00:00 AM

今回の記事は便秘でお困りの方にとって朗報です。

国内において便秘でお困りの方は約450万人ほどいるとされており、男性で2.5%、女性で4.6%の有症率であることが厚生労働省の国民生活基礎調査(2016年度)により明らかとなりました。

特に高齢者の方の便秘は多く、65歳以上の高齢者では男性の6.5%、女性の8.1%が便秘の症状を訴えています。

便秘の原因としては大きく2つに分類され、腸自体に何か病的な変化が見られる「器質性便秘」と、そういった異常がないにも関わらず排便が困難な「機能性便秘」に分けることができます。慢性便秘でお悩みの方は後者の機能性便秘であることが多く、腸が排便を促すために必要な運動(蠕動運動)が少ないことは原因の一つとされています。そういった慢性便秘に対する新薬の開発や、服薬のニーズは高まりつづけています。

今回そんな便秘に対して、鍼治療が効果的であったという記事をご紹介したいと思います。

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鍼治療は、武漢市立中医学病院で実施された最近の臨床研究で、パーキンソン病によって誘発された便秘の治療に効果的であることがわかりました。研究者は、鍼治療が腸の蠕動運動症状を著しく改善すると判断しました。また鍼治療は、下剤や医薬品の服用の副作用なしに、患者のQOL(生活の質)スコアを大幅に改善しました。

この研究の期間は2018年1月から2019年1月まで行われ、サンプルは便秘の症状を訴えるパーキンソン病患者66人の患者で構成されました。 66人の患者の年齢範囲は45歳から70歳でした。選択基準は、中国のパーキンソン病の診断基準(2016年版)および機能性消化器病学のローマIII診断基準に基づいていました。

患者はランダムに観察(鍼治療を行わない)グループと、鍼治療グループに分けられ、各グループは33人の患者で構成されました。観察群は18人の男性と15人の女性の平均年齢は64.82±12.23歳で、疾患期間は3.76±1.76歳でした。鍼治療グループでは17人の男性と16人の女性の平均年齢は64.41±11.89歳で、病気の期間は3.79±1.86歳でした。調査を開始する前に、2つのグループ間で統計的差異は観察されませんでした。
 両方のグループは20日間の治療を受けました。治療の前後に、クリーブランド便秘スコア(CSS)、便秘患者の生活の質の尺度(PAC-QOL)、パーキンソン病の患者の生活の質に関する質問票(PDQ39)の3つのパラメーターを使用して、患者の状態を記録、および評価しました。

観察群では、マドパー(パーキンソン病における手足の震えや筋肉のこわばりなどを改善する薬)が疾患の重症度に応じた用量で患者に処方され、鍼治療グループには、マドパーと定期的な鍼治療(灸頭鍼治療を含む)が施されました。仰臥位を取り、0.25×40mmの滅菌済鍼を次の2点に両側挿入しました。
• ST37(上巨虚)
• ST36(足三里)
十分な得気を得た後、10分間隔で手動で刺激しました。鍼は合計30分間保持されました。さらに、灸頭鍼は以下に適用されました
• ST25(天枢)
• CV6(気海)
十分な得気が得られた後、艾を針の端に取り付け、30分間維持しました。
研究の結果は、患者がCSSとPAC-QOLスコアの両方で有意な変化を示しています。鍼治療グループは、観察グループよりも治療後のスコアが有意に高い結果となりました。

この研究では、天枢は腸の蠕動運動問題の治療に使用される主要な経穴であるため、主な経穴として使用されました。 TCM(中医学)の原則に基づいて、天枢は腸内に蓄積した食物から栄養素を抽出し、気を調整した後、排除するのに役立ちます。
CV(任脉)の気海は天枢を補完し、下腹部の気を活性化することができるため、消化吸収を調節する上でのもう1つの重要なポイントです。
さらに、2010年以前の研究では、Slow Transit Constipation(STC)の治療に対する天枢の有効性が確認されました。 この研究は120人の患者を対象とし、2008年8月から2009年10月まで行われました。この研究では電気鍼治療を受けた患者は対照群に比べ、すべてのパラメーターの著しい改善を経験しました。対照群は20日間のコースでラクツロースの1日量のみを投与されました。電気鍼治療グループは天枢(両側)で治療を受けました。鍼は、セッションごとに30分間、2 / 15Hzで行いました。治療後のデータでは電気鍼療法グループが痛みの軽減と排便頻度の回復において、より良い結果をもたらしたことを示しています。
上記2つの研究は、鍼治療が慢性便秘解消のための効果的な治療法であることを示しています。天枢(ST25)は、胃腸の運動性を回復するための重要な経穴として際立っています。エビデンスに基づいて、結果を確認するために追加の研究が望まれます。

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https://www.healthcmi.com/Acupuncture-Continuing-Education-News/2082-acupuncture-constipation-relief-confirmed


このように鍼灸治療は慢性便秘に対して効果を発揮しています。

このような研究がより多くの慢性便秘でお困りの患者様たちに知れ渡ることを願っています。

高齢になるとどうしても服薬量が増えるので、薬をたくさん飲んでいる人が、薬を減らす方法としても、鍼治療で慢性便秘が改善される人が増えることを期待したいと思います。

 

りょうたくん

written by 村中僚太(鍼灸師・ケアマネージャー)
 国立大学法人筑波技術大学卒後、臨床研修卒。「医道の日本」、全日本鍼灸学会誌等へ論文を掲載。英国SPA会社Steinerにて豪華客船鍼灸師として勤務、優秀なクルーに送られる「Moment that matter]受賞。5年で約4,000人の治療を担当。 訪れた国は50以上、200都市を超える。 現在はジョージアにて「日本鍼灸を海外へ」をテーマに鍼灸院を開業。

Topics: 鍼灸, 治療, 便秘

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