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鍼治療と漢方によって、悪玉コレステロールの低下や高脂血症(脂質異常症)が改善

Posted by 鍼灸ニュース on Oct 30, 2020 7:00:00 AM

今回は高脂血症(以下脂質異常症)、悪玉コレステロール(LDL)の数字でお悩みの方に朗報です。

鍼灸と漢方(以下ハーブティー)服用することによって、脂質異常症の数値を改善したというレポートをみつけたのでご紹介いたします。

現在の日本において厚生労働省が3年ごとに実施している「患者調査」の平成29年(2017)の調査によると、脂質異常症の総患者数は220万5,000人でした。
性別では、男性63万9,000人、女性156万5,000人で、女性は男性の2.4倍も多い結果となりました。

脂質異常症とは、一定の基準値よりも悪玉コレステロール(LDL)や中性脂肪(TG)が高かったり、または善玉コレステロール(HDL)が低い状態のことをいいます。本来、コレステロールや中性脂肪は、エネルギーを貯蓄する役割や細胞やホルモンを作る材料となるなど、人間の体にとって必要なものです。
しかし脂質異常症では血液中に増えた脂質が血管内に塊を作り、その結果血液の流れが滞ってしまいます。(動脈硬化)しかしこの時点では自覚症状がないため、検査で異常を指摘されても、特に気にせず日常生活を送る人が多いのも特徴です。
心臓や脳の血管が詰まることにより、心筋梗塞や脳梗塞など命に関わる重篤な病気に繋がってしまいます。

脂質異常症の原因は、食事の偏りや運動不足、お酒の飲み過ぎのような生活習慣から、遺伝が原因の場合があります。日本のケースでは標準体重の人でも体型に関係なく、コレステロール値が高い人の割合が増加しています。また女性の方が多い理由としては更年期を過ぎると、女性ホルモンが減少することによって、LDL悪玉コレステロールが基準値より高くなる傾向があるという風に言われています。

今回はそんな脂質異常症に対して鍼治療とハーブティーの服用を併用したところ、改善がみられたというレポートが中国河北省の無極県病院の研究により明らかになりましたので、ご紹介いたします。

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無極県医院(河北)の研究者は、投薬治療に鍼治療と漢方薬を追加すると、血液検査結果が大幅に改善されると発表しました。

この研究の結果の測定には、TC(総コレステロール)、TG(トリグリセリド中性脂肪)、LDL-C(悪玉コレステロール)、およびHDL-C(善玉コレステロール)が含まれていました。 TC、TG、およびLDL値の上昇は、心血管および脳血管疾患のリスク増加と関連していますが、HDL値の上昇は先に述べた疾患のリスク低下と関連しています。
この研究では、標準治療に鍼治療とハーブティーを追加すると、TC、TG、LDL値が低下し、同時にHDL値が上昇することがわかりました。

<方法>
冠状動脈性心臓病および脂質異常症と診断された84人の患者が研究のために募集され投薬治療のみ、または投薬治療と鍼治療とハーブティーの併用を受けるグループに分けられました。

投薬治療のみ
平均年齢61.5歳
男性25人、女性17人 計42人

投薬治療と灸頭鍼ハーブティー
平均年齢62.4歳
男性23人、女性19人 計42人

<投薬治療プロトコル>
すべての参加者は、抗凝固および血管拡張作用を含む投薬治療を受けました。またLDLコレステロールを減らすために頻繁に使用されるシンバスタチンを処方され、シンバスタチン40mgを毎日合計16週間服用しました。



鍼治療とハーブ
投薬治療に加えて、グループの参加者は鍼治療とハーブティーの治療を受けました。鍼治療は以下の経穴で行われました。
手三里(LI10)
承山(BL57)
風市(GB31)
天枢(ST25)
豊隆(ST40)
懸鐘(GB39)
消毒に続き、鍼を挿入、持ち上げ、ねじり、回転等の技術を使用し、得気を引き出しました。鍼の柄を灸で覆い、点火することで鍼の下に温感を広げました(灸頭鍼)治療は30分続き、毎日行われました。1つのコースは2週間の治療で構成されており、研究中に合計4つのコースが実施されました。

ハーブティーは脾臓の強化、気の調節、うっ滞の解消という古典的なTCMの治療原則に則り、処方されました。
枸杞子 3g
丹参 3g
山楂 3g
桑寄生3g
決明子3g
陳皮3g
ハーブティーは期間中毎日投与されました。ハーブは沸騰したお湯に30分間浸された後、提供されました。

<結果と考察>
投薬治療のみ
〜治療前→治療後〜
TC(総コレステロール)6.22 →5.94 mmol/ L
TG(トリグリセリド中性脂肪)2.91→2.37 mmol/ L
LDL-C(悪玉コレステロール)4.15→3.62 mmol/ L
HDL-C(善玉コレステロール)1.37→1.43 mmol/ L

投薬と鍼治療、ハーブティー
TC(総コレステロール)6.27→5.12 mmol/ L
TG(トリグリセリド中性脂肪)2.83→1.90 mmol/ L
LDL-C(悪玉コレステロール)4.14→3.20 mmol/ L
HDL-C(善玉コレステロール)1.35→1.58 mmol/ L

血液検査結果の改善は投薬のみに比べ、鍼治療ハーブティー併用群で有意に大きかった。

この研究の結果は、鍼治療とハーブティー組み合わせた治療が脂質異常症の患者のケアに役立つことを示しています。
鍼治療やハーブティー、漢方療法は長期治療に適しており、心血管疾患または脳血管疾患に関連するリスクを軽減する可能性があります。

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https://www.healthcmi.com/Acupuncture-Continuing-Education-News/2054-acupuncture-herbs-lower-cholesterol-finding


日本国民の鍼治療に対するイメージとして、痛みを和らげる治療というイメージがありますが、このような内科疾患にたいしても鍼治療や東洋医学は本来効果的と言われています。

今回のケースのように鍼灸や漢方を組み合わせることによって、血液検査の結果が示すよう高脂血症の治療に対して効果を表しています。

心血管疾患や脳血管疾患は命に関わる重大な病気であり、助かったとしても後遺症が残ることも多く、患者さんのADLを著しく低下させてしまうおそれのある疾患です。

このような研究結果が日本の医療機関にも知れ渡り、患者さんが鍼灸や漢方をもっと選択できるような体制が整うことで医療費の削減、国民の健康に鍼灸師がもっと携わっていけるような医療体制が整っていくことを願います。

 

りょうたくん

written by 村中僚太(鍼灸師・ケアマネージャー)
 国立大学法人筑波技術大学卒後、臨床研修卒。「医道の日本」、全日本鍼灸学会誌等へ論文を掲載。英国SPA会社Steinerにて豪華客船鍼灸師として勤務、優秀なクルーに送られる「Moment that matter]受賞。5年で約4,000人の治療を担当。 訪れた国は50以上、200都市を超える。 現在はジョージアにて「日本鍼灸を海外へ」をテーマに鍼灸院を開業。

Topics: 鍼灸, 悪玉コレステロール, 高脂血症

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