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ランニングやマラソン後の筋肉痛に対して円皮鍼(えんぴしん)が有効

Posted by 鍼灸ニュース on Feb 28, 2020 7:00:00 AM

りょうたくん

 

 近年日本ではマラソン人気が高まりつつあります。

 

2018年に行われた調査によると、週1回のペースでジョギングをしている人は549万人、これは日本の全人口の20人に1人がジョギングの習慣があるということになります。

https://www.ssf.or.jp/research/sldata/tabid/381/Default.aspx

(笹川スポーツ財団が実施したジョギング・ランニング実施率より)

 

来月に行われる東京マラソンも2013年以降、10倍以上の当選確率が続いており、大会に参加すること自体が難しい状況です。これらの事からも日本のマラソン人気が高まっていると言えるでしょう。

 

しかしランニングを始めたばかりの人だと、つらい筋肉痛に悩まされる人も多いのではないでしょうか。

 

筋肉痛はランニングを始めた初期の頃にもありますが、マラソンのレースの後は全く動けなくなるほどの痛みに見舞われる時もあります。

 

特にフルマラソンを走った後は痛みがひどく、階段の上り下りがままならなかったり、ひどい場合だと、まともに歩くことが困難だったり、筋肉痛が収まるまで4、5日かかるというケースも珍しくありません。

 

筋肉痛はほとんどのケースで日が経つにつれ、次第に良くなっていきますが効率良くトレーニングをするためや、日常生活に支障をきたさないためにも出来るだけ予防したいものです。

 

そんなマラソン後の筋肉痛を『円皮鍼』(えんぴしん)によって、軽減させることが明らかになった研究が発表されました。

 

円皮鍼とは直径1.5㎝程度のシールの真ん中に、小さい鍼が付いているものです。

この鍼は非常に細く、長さも1㎜に満たないため、貼付したまま、日常生活を過ごしたり、運動をしても痛みはほとんどありません。

 

今回の研究では左右の足三里, 三陰交, 血海, 梁丘の計8箇所のツボに円皮鍼を貼ることで、マラソン後の筋肉痛を軽減させることが判明しました。

 

筋肉痛の原因は筋肉に対する過度の負荷により、筋繊維が傷つき、その筋繊維を修復するため炎症が起こることによって起こるとされています。

つまり今回の研究により、鍼によって局所の血流が良くなることで、炎症の回復を促し、痛みを抑制するということが明らかになりました。

 

この論文は筑波大学による研究を引用しております。

 

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<研究方法>
この実験は、つくばマラソンに参加するランナー、計15名に実施しました。

円皮鍼(0.7mm)を用いた群が8名、プラシーボ群(針が無い、ただのシール)7名。

 

なお円皮鍼を貼る術者も、実際に鍼先を確認せずに添付することによって、二重盲検法にて行いました。

 

使用したツボは左右の足三里, 三陰交, 血海, 梁丘の計8箇所のツボに円皮鍼、または円皮鍼に似せた、ただのシールを貼り、マラソンを完走してもらいました。

 

 


<結果>
・円皮鍼群とプラシーボ群の間で、ゴール後から5日目まで筋痛の度合いをVASを用いて判定した結果、筋痛の程度に有意な差が認められ、円皮鍼による刺激がマラソン後の筋肉痛を軽減させることが判明しました。

 

・CK値、LDアイソザイムは、円皮鍼群とプラシーボ群の差はみられませんでした。経時的にみた変化では、CK値とLDH4、LDH5で、スタート前とゴール後、ゴール後と5日後に差がみられました。

 

・プラシーボ群の1名が30㎞付近で棄権しました。

 

・運動後の筋痛は一般的に遅発性筋痛によるものが知られていますが、遅発性筋痛は、運動後12時間頃より自覚し始め、ピークが24〜72時間後にみられることから遅発性筋痛だけでなく筋疲労、筋持久力や筋出力に効果があることが確認されました。

 

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著者は円皮鍼による刺激が局所の血流改善につながり、マラソン後の筋肉痛を軽減させたものと考えています。

 

この論文中にでてくる筋疲労の度合いを計るCK値とは“クレアチンキナーゼ”のことです。

クレアチンキナーゼとLDHアイソザイムはエネルギー代謝に非常に重要な酵素の一つで、筋肉に損傷があると血液中で高値になるため、筋疲労を計る指標として使われます。

 

論文では詳しく触れていませんが、マラソンの平均完走タイムも円皮鍼を貼ったグループの方が優秀なことから、走りのパフォーマンスにも良い影響を与えた可能性があることが、こちらの研究より示唆することが出来ます。

 

来たる3月1日に行われる東京マラソンに向けて練習中の方で筋肉痛を予防し、効率良くトレーニングを行いたい方、またはマラソン後の筋肉痛が心配な方、ぜひお近くの鍼灸院をお尋ねのうえ、一度、円皮鍼をお試しいただければ思います。

 

りょうたくん

written by 村中僚太(鍼灸師・ケアマネージャー)
 国立大学法人筑波技術大学卒後、臨床研修卒。「医道の日本」、全日本鍼灸学会誌等へ論文を掲載。英国SPA会社Steinerにて豪華客船鍼灸師として勤務、優秀なクルーに送られる「Moment that matter]受賞。5年で約4,000人の治療を担当。 訪れた国は50以上、200都市を超える。 現在はジョージアにて「日本鍼灸を海外へ」をテーマに鍼灸院を開業。

Topics: 鍼灸, 治療, 筋肉痛

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