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鍼灸院に通院する患者さんの主訴満足度についてVer11

Posted by 鍼灸ニュース on Mar 6, 2020 7:00:00 AM

りょうたくん

鍼灸院に通院する患者さんの満足度、主訴について、1,416名に聞いてみた。

 

鍼灸院に通う患者さんの満足度について

 

患者さんが鍼灸師や鍼灸院に何を求めていて、何を鍼灸師側がするべきか。

こういったマーケティング要素は鍼灸業界の弱いところと言われております。

 

今回、鍼灸院180件に通院する1,416名の患者さんを対象に行われたアンケート調査によると、患者さんの鍼灸院に対する満足度は、概ね高いことが明らかになりました。

 

鍼灸師や、鍼灸院を経営されている方で

「治療技術さえ磨けば、患者はやってくる。」

と思っている人たちが多いと言われています。

 

しかし以下の調査結果では満足度に最も影響を与える要因が2002年に行われた同様の調査と比べ、「治療効果」から「鍼灸師に対する信頼度」に変化していたことが明らかになりました。

治療技術はもちろん大切な一要素としてありますが、それ以外に大切な要素としては、信頼してもらえるような清潔感ある身なりや、傾聴の姿勢、言葉使いや、接遇といった面も重要になっていることが考えられます。

 

また、患者さんがどういう主訴で鍼灸院を訪れるのか。という情報も以下の論文より明らかになっています。

 

 

以下の論文では肩こり、腰痛、首のこり等の整形外科疾患で鍼灸院に通っている人が多いことが明らかになりました。

 

この結果から鍼灸治療は内科的な疾患、例えば胃の痛みや、便秘、下痢といった消化器系疾患。

不妊やPMS(生理前症候群)のような婦人科疾患。

うつ、不眠といった疾患にも対応できるということが、一般的にまだあまり知られていないということが、以下の論文から想像することができます。

 

鍼灸の認知度や受領率を上げようと考えるのであれば美容や、先に述べたような疾患に対し、鍼灸治療が有効できるということが認知されていけば、上がっていくのではないかということが示唆できます。

 

実際に鍼灸院に来院されている患者さんたちは何を求めてやってくるのか。

今回はそんな鍼灸院通院患者の受療状況と満足度に関する研究をご紹介いたします。

 

この研究は明治国際医療大学鍼灸学部同窓会会員が開業する鍼灸院180件に通院する患者さんを対象に行われたものです。

 

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鍼灸院通院患者の受療状況と満足度に関する横断研究

加藤 竜司、鈴木雅雄福田 文彦 加藤麦、伊藤和之、石崎直人

  • 明治国際医療大学鍼灸学部はり・きゅう学講座 2) ワロン鍼灸治療院 3) 福島県立医科大学会津医療センター漢方医学講座 4) 学校法人三幸学園札幌スポーツ&メディカル専門学校 5)国立障害者リハビリテーションセンター 6) 筑波技術大学保健科学部保健学科鍼灸学専攻

 

【目的】鍼灸院に通院している患者の受療状況や満足度に関する調査報告は過去に散見 するが、近年の情報は不十分である。本研究では、鍼灸院に通院している患者の受療状 況と鍼灸診療に対する満足度について調査を行い、満足度に影響を与える要因について 解析した。 【対象・方法】明治国際医療大学鍼灸学部同窓会会員が開業する鍼灸院から抽出した 180件に通院する患者を対象とした。調査方法は配布郵送調査法にて実施した。調査票 の配布期間は2011年1月24日~2月5日とした。調査票の項目は先行研究を参考にして独 自に作成した。回答形式はvisual analogue scale (VAS)、カテゴリカルスケール、faces scale (FS) を使用した。統計解析は記述統計量および重回帰分析により行った。 【結果】期間中に配布した2,379通中1,434通(60.3%)を有効回答とした。平均年齢(+ SD)は57(+16) 歳、性別は男性405名(28.2%)、女性1,011名 (70.5%)、無回答18名 (1.3%)であった。鍼灸治療を受けている症状は、回答の多い順から、肩こり853名(59.5 %)、腰痛824名(57.5%)、首のこり761名(53.1%)、目の疲れ362名(25.2%)、肩の痛み 317名(22.1%)、膝痛300名(20.9%)、背部痛298名(20.8%)、冷え297名(20.7%)であっ た。総合的な満足度のVASの平均値(±SD)は83(+13)mmであった。鍼灸治療に対 する総合的な満足度との相関関係、重回帰分析では、いずれの結果も「鍼灸師への信頼 度」が最も影響を与える要因として示された。 【結論】本結果で、満足度に最も影響を与える要因が2002年の「治療効果」から「鍼灸 師に対する信頼度」に変化していることから、近年の鍼灸治療の受療状況や症状の変化 が患者満足度にも影響を及ぼしている可能性が示された。

 

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「鍼灸師への信頼度」が鍼灸院に通院している患者さんへの満足度と、一番相関関係が高いことが、この論文により明らかになりました。

鍼灸師への信頼度は「訴えの理解度」や、「尋ねやすさ」といった鍼灸師の人間的要因が重要であることが示唆されました。

 

今後リラクゼーション業界にも、こういった調査がされることによって、リラクゼーション業界と鍼灸院との差別化が具体的に見えてくるかもしれません。

 

また、今後このような研究がされることによって、市場や患者さんのニーズと、鍼灸師、鍼灸院が何をするべきなのかが明らかになり、鍼灸院に通院する患者さんの満足度や認知度がさらに高まることが期待できそうです。

 

引用:2017.11.1

全日本鍼灸学会雑誌, 2017年第67巻4号,297-306(43)297

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsam/67/4/67_297/_article/-char/ja/?fbclid=IwAR0REbcSUHw23YaLlp8gENExsoTlsIGRiSxmngINpyYwxq5cJYZ6Xsq-mGU

 

りょうたくん

written by 村中僚太(鍼灸師・ケアマネージャー)
 国立大学法人筑波技術大学卒後、臨床研修卒。「医道の日本」、全日本鍼灸学会誌等へ論文を掲載。英国SPA会社Steinerにて豪華客船鍼灸師として勤務、優秀なクルーに送られる「Moment that matter]受賞。5年で約4,000人の治療を担当。 訪れた国は50以上、200都市を超える。 現在はジョージアにて「日本鍼灸を海外へ」をテーマに鍼灸院を開業。

Topics: 鍼灸院, 鍼灸, 満足度

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